「チラシを作ってピアノ教室に人を呼び込みたいけど、どうやって作ればいいのかわからない…」
そうお悩みの先生は多いでしょう。
現在はネットに頼った集客方法がメジャーとなっていますが、チラシのようなアナログの集客方法もまだまだ健在です。
特に小規模な個人のピアノ教室の場合、地域に配るチラシは今もなお効果的な集客につながります。
しかし、チラシを始めとした「広告」という媒体は、基本的にあまり好かれるものではありません。
受け取った人に響く内容でなければ、どんなに苦労して作ったチラシだとしてもすぐに捨てられてしまうでしょう。
そこでこの記事では、ピアノ教室のチラシ作りにおける3つのコツを、初心者でもわかりやすく解説します。
生徒さんが増えるようなチラシを作りたい方は、ぜひお読みください。
ピアノ教室のチラシ作りのコツ1:ターゲットをしっかりと設定する
ピアノ教室のチラシ作りにおいて最も大切なことのひとつが、ターゲットをしっかりと設定することです。
マーケティングにおいて、ターゲットの設定は必要不可欠です。
中には「多くの人に来てほしいから、ターゲットをあまり具体的に絞りたくない」と思っている方もいるかもしれません。
しかし意外に思われるかもしれませんが、「誰でもOK」としてしまうと逆に誰も来なくなってしまうのです。
これは、「本当に届けたい相手に届かなくなるから」というのが主な理由です。
効果的な集客を行うためには、「どんな年齢・性別・特徴の人に来てほしいか」を明確に決める必要があります。
たとえば、特にターゲットを決めずに「どなたでもお越しください」と書いたピアノ教室のチラシがあったとします。
先生側は、「初心者でも上級者でも歓迎」という気持ちで作ったのかもしれません。
しかし、ピアノに触れたこともない初心者や、小さな子どもを通わせたい親御さんにとってはハードルが高く感じられてしまいます。
なぜなら初心者の方や親御さんは、「ピアノがまったくできない初心者の自分が行ったら、迷惑をかけてしまうかもしれない」「生徒さんがみんな大人だったら、子どもが行くと迷惑だろう」と感じてしまうからです。
逆も然りで、上級者の方や大人の方からも「もし初心者向けだったら効果的な指導は受けられないかもしれない」「生徒さんが子どもばかりだったら、大人の自分は迷惑だろう」と感じられてしまうかもしれません。
「どなたでも歓迎」は、逆に誰も寄せ付けない結果になりかねないのです。
ピアノ教室のチラシを作る前には、最低でも以下のターゲットの特徴を設定しましょう。
- シニアなのか大人なのか、子供なのか
- 男性なのか女性なのか
- 初心者なのか中級者以上なのか
たとえばシニア向けと子ども向けでは、チラシのデザインも大きく異なるでしょう。
シニア向けは、落ち着いた色合いや明朝体(細い文字のフォント)が好まれます。
一方で子ども向けの場合は、カラフルな色合いやゴシック体(太くはっきりした文字のフォント)が好まれます。
また、シニア向けであればシニア層の方がピアノを弾いている画像を挿入し、子ども向けであれば子どもの画像を挿入するのも効果的です。
さらに、配色や画像などのデザイン面だけでなく、ターゲットを意識した文面にすることも重要です。
たとえば初心者向けであれば、「初心者歓迎」と必ず記載します。「初心者」では漠然としているため、「ピアノを触ったことがない人でもOK」のように具体性を持って書くと、より安心して来てもらいやすくなるでしょう。
このようにターゲットを設定することで、自然とデザインや載せるべき情報についても見えてくるのです。
ピアノ教室のチラシ作りのコツ2:ペルソナを設定するとさらに効果的に
続いてのピアノ教室チラシの作り方のコツは、ペルソナを設定することです。
ターゲットだけでなくペルソナも設定することで、より効果的なピアノ教室のチラシが作りやすくなります。
ペルソナとは、そのサービスや商品を利用・購入する典型的なユーザー像のことです。
今回の場合は、「ピアノ教室を利用するユーザー」のことを指します。
よりわかりやすく言うと、「ターゲットよりもさらに具体的な人物像」ということになるでしょう。
「小学生くらいの子ども」がターゲットだとした場合、ペルソナでは以下のようにより具体的な掘り下げを行なっていきます。
- 住んでいる場所はどこか
- 子どもはどんな性格か
- 親御さんはなぜピアノを習わせたいのか
- 子どもは現時点でピアノに対してどんな印象を抱いているか
- 子どももピアノを習いたいと思っているか、思っている場合なぜ習いたいのか
- 子どもは今までにピアノを習ったことがあるか
たとえば、お子さんの性格が「飽きっぽい」だったとします。
飽きっぽい性格のお子さんの場合、親御さんは「ピアノ教室に通わせても、すぐにピアノに飽きてしまうかも」と心配に思っているかもしれません。
その場合、「楽しく長続きするピアノ教室をお探しではありませんか?」のようなキャッチコピーを載せると効果的に響くでしょう。
また、親御さんがお子さんにピアノを習わせたいと思っている理由も重要です。
お子さんにピアノを習わせる理由は、以下のように家庭によってもさまざまです。
- 「趣味のひとつとして純粋に楽しんでほしい」
- 「絶対音感を身につけてピアノをすらすらと弾けるようになり、将来は絶対にプロになってほしい」
- 「脳のトレーニングとしてピアノを弾いてほしい」
もしも脳トレ目的の親御さんを惹きつける場合、「なぜピアノが子どもの脳トレに最適なのか」「より脳を効果的に鍛えるために、自身のピアノ教室がしていること」などをアピールすると効果的です。
このように、ペルソナを設定することで、あなたのピアノ教室に合った生徒さんを効果的に呼び込めるようになります。
ピアノ教室のチラシ作りのコツ3:ほかのチラシを参考にする
続いてのピアノ教室チラシの作り方のコツは、ほかのチラシを参考にすることです。
特にデザイナー以外の方がチラシを作る場合は、必ずほかのチラシを参考にしましょう。
自己流で突き進んでしまうと、失敗する可能性が高くなります。
現在であれば、インターネットで「ピアノ教室 チラシ デザイン」などと検索するだけで多くのチラシデザインが見られます。
また、ピアノ教室全般のチラシだけでなく、ターゲットに合わせた他業界のさまざまなチラシデザインもチェックするのがおすすめです。
たとえば20代女性がターゲットの場合、同じく20代女性をターゲットとしたチラシのデザインをネットで検索してみましょう。
さまざまなチラシを見ていると、若い女性向けのチラシには以下のような特徴があることがわかってきます。
- 文字全体が細いフォントで構成されている
- パステルカラーなどの繊細な色が使われている
- ピンク系統の色が多い
- 「〇〇ではありませんか?」といったような、ターゲットに語りかける柔らかい口調のキャッチコピーが使われている
以上のように、ターゲットとそれに合わせたデザインの法則というものは、ある程度決まっています。
既存のデザイン法則に縛られすぎるのはよくありません。
しかしこうした法則に従うことで、「これは色合い的に女性向けだから、私に合いそう」のようにターゲットへ瞬間的に刺さる仕組みを作り出すことができます。
効果的なチラシを制作して、あなたのピアノ教室を盛り上げよう
今回の記事では、効果的なピアノ教室のチラシの作り方について解説しました。
今回紹介したチラシ作りのコツは、以下の3つです。
- ターゲットをしっかりと設定する
- ペルソナを設定するとさらに効果的に
- ほかのチラシを参考にする
ピアノ教室の生徒さんを増やすためには、広告を用いて集客を行うことが欠かせません。
どれほど先生の腕が良く、数々の実績を持っていたとしても、効果的な集客を行わなければ生徒を集めることはできないためです。
今回の記事を読んで、受け取った方の心を動かすチラシ作りを行なってみてください。