大人の初心者さんがピアノ教室に通う際の注意点・ポイントを解説

「今までピアノに触ったことのない初心者だけど、ピアノを弾いてみたい。ピアノって大人の初心者でも習えるの?」

ピアノは親御さんが子どもに習わせる習い事というイメージが大きいため、上記のような疑問を持っている方もいるでしょう。

しかし、ピアノ教室の中には大人の初心者を歓迎する教室も多くあります。

この記事では、 大人の初心者さんがピアノ教室に通う際知っておくべき注意点やポイントについて解説します。

当記事を読むことで、ピアノやピアノ教室に詳しくない方でもすぐに理想の教室を選び始めることができるようになるでしょう。

これからピアノを始めてみたいとお考えの方は、ぜひお読みください。

 

個人経営と楽器店経営のピアノ教室、大人の初心者さん向けはどちら?

ピアノ教室には大きく分けて、個人が経営している教室と、楽器店などの企業が経営している大きな教室の2種類が存在します。

それぞれどちらにもメリットがあるため、「どちらが大人の初心者さん向け」と一概に言うことはできません。

そこで以下からは、個人経営のピアノ教室と楽器店経営のピアノ教室それぞれのメリットについて、大人の初心者さん向けに解説していきます。

 

個人経営のピアノ教室のメリット

 

まずは、個人経営のピアノ教室についてです。

個人経営とは、個人が自宅などで行っている規模の小さなピアノ教室を指します。

個人経営のピアノ教室でピアノを習うことには、以下のようなメリットがあります。

 

個人経営のピアノ教室のメリット1:生徒数が少ないため、きめ細やかな指導が期待できる

1つ目のメリットは、生徒数が少ないため、きめ細やかな指導が期待できるという点です。

個人が経営するピアノ教室は、楽器店経営のピアノ教室よりも生徒数が少ない傾向にあります。

少人数だからこそ、生徒ひとりひとりに合ったきめ細やかな指導が期待できます。

特に初心者の方の場合、「集団でレッスンを受けて置いていかれたらどうしよう」という不安をもっている方も多いのではないでしょうか。
置いていかれる心配をせずに安心してレッスンを受講できるというのは、大きな強みだといえるでしょう。

 

個人経営のピアノ教室のメリット2:料金が比較的安い

続いてのメリットは、料金が比較的安いという点です。

個人教室は、企業経営のピアノ教室よりも比較的料金が安いという特徴を持っています。

これから始める初心者の方の場合、「もしかしたら自分には合わなくて挫折するかもしれない」と考えている方も多いでしょう。

万が一挫折した時のことを考えると、あまり高いお金はかけられないと感じるのではないでしょうか。その点個人経営のピアノ教室は、比較的安い費用で始められます。

最初から高い金額を払わなくて良いため、低いハードルで気軽に始められるという強みを持っています。

 

楽器店経営のピアノ教室のメリット

 

続いては、楽器店経営のピアノ教室についてです。

ピアノ教室の中には、楽器店が主体となって開いている教室も存在します。

代表的なものだと、「ヤマハ音楽教室」などがここに当てはまるでしょう。

楽器店経営のピアノ教室でピアノを習うことには、以下のようなメリットがあります。

 

楽器店経営のピアノ教室のメリット1:時間に融通が利きやすい

最初に挙げられるメリットは、 時間に融通が利きやすいという点です。

個人経営のピアノ教室は、先生がプライベートと両立しながらレッスンを行なっています。
そのため、土日や夜遅い時間はレッスンを行なってもらえないこともあります。

その点楽器店が経営している大規模な教室は、レッスンを行う曜日や時間帯に融通が利きやすいという特徴を持っています。

スタッフの人数も多いため、休みの日が個人教室よりも少なく、土日や夜遅くにもレッスンを開講している場合がほとんどです。

また、個人教室とは違い「この時間帯はすでに生徒さんが入っているから入れない」と断られる確率も少なくなります。

大人の方の場合、仕事や家事育児で忙しい方も多いでしょう。
「仕事が終わったあとの夜にしか行けない」「子どもが幼稚園に行っている昼間しかレッスンを受けられない」といった時間帯の制約が合っても、楽器店経営の教室であれば問題なくレッスンを受けることが可能です。

 

楽器店経営のピアノ教室のメリット2:数多くの実績があり、効果的なレッスンの方法もある程度確立されている

続いてのメリットは、「数多くの実績があり、効果的なレッスンの方法もある程度確立されている」という点です。

大手の教室の多くは、個人教室では考えられないほど数多くの生徒に指導をおこなってきているという実績があります。

数多くの指導実績があるからこそ、効果的な指導のノウハウが蓄積されています。

先生が教えることに慣れていて、指導の方法もきちんと定まっているという状態は、初心者の方にとって大きな安心材料となるでしょう。

 

楽器店経営のピアノ教室のメリット3:先生が合わない場合、変えてもらうこともできる

続いてのメリットは、先生が合わない場合、変えてもらうこともできるという点です。

初心者に限った話ではありませんが、ピアノを習うとなればできる限り自分と相性の良い先生に習いたいものですよね。

個人教室の場合、先生は1人である場合がほとんどです。
先生が1人だと、万が一相性が合わなかった場合に先生を変えることができません。そのまま続けるか、教室を変えるという選択肢しかなくなってしまいます。

その点楽器店経営であれば、大抵の場合先生が複数人在籍しています。
そのため、先生との相性が合わなければほかの人に変わってもらうことも可能となります。

せっかく始めたピアノを、先生との相性が原因で挫折してしまってはもったいないですよね。

楽器店経営であれば、ほとんどの場合すぐに先生を変えてもらうことができるため安心です。

 

大人の初心者さんがピアノ教室に通う上で注意したいポイント

 

ここからは、大人の方や初心者の方だからこそ注意したいピアノ教室選びのポイントを解説します。

ポイント1:目的に合ったピアノ教室を選ぶ

1つ目のポイントは、目的に合ったピアノ教室を選ぶという点です。

「ピアノを弾く」と一口に言っても、その目的は人によってさまざまです。

  • 「大好きなあの曲を弾きたい」
  • 「保育士になるために、ピアノを弾けるようになりたい」
  • 「老化防止の脳トレーニングとしてピアノを習いたい」

上記のように、大人がピアノを始める理由は千差万別です。

ピアノ教室に行かれる際は、その教室が自分の目的を満たしてくれるかをしっかりとチェックしましょう。

ピアノ教室によっては、教室で決められたクラシックなどの曲のみを使って練習する教室もあります。
このような教室の場合、「好きな1曲を弾けるようになりたい」という目的はなかなか達成できません。

その一方で、「生徒さんが決めたある1曲をひたすら練習する」というコースを用意している教室もあります。
「好きな曲を弾く」というこだわりがある生徒さんは、こちらの教室の方が圧倒的に合っているといえるでしょう。

教室がどのような方針でレッスンを行なっているのか、どのような生徒さんを募集しているのかについては、教室のホームページなどで確認できます。

方針はピアノ教室によってさまざまです。
「この教室は本当に自分の目的に合っているのか」をしっかりと検討した上で入会するようにしましょう。

 

ポイント2:通いやすい教室を選ぶ

続いてのポイントは、「通いやすい教室を選ぶ」です。

大人がピアノ教室に通う場合は、通いやすい教室を選ぶことも大切です。

教室が遠いところにあると、通い続けるのが苦痛になり、モチベーションが低下する原因にもなりかねません。
基本的には、家から近い教室を選択するようにしましょう。

会社に毎日通っている方の場合は、会社の近くにある教室を選ぶのもおすすめです。

 

ポイント3:まずは体験レッスンから始める

続いてのポイントは、「まずは体験レッスンから始める」です。

個人教室でも楽器店の教室でも、ピアノ教室には体験レッスンが用意されているケースがほとんどです。

体験レッスンは無料〜格安価格で参加できるため、気になる教室がある場合はまず体験レッスンから始めてみましょう。
あらかじめレッスンを体験しておくことで、入会後のギャップを防ぐことができます。

 

ポイント4:できればグランドピアノの用意がある教室に通う

続いてのポイントは、「できればグランドピアノの用意がある教室に通う」です。

ピアノ教室でレッスンを受ける場合、できればグランドピアノの用意がある教室をおすすめします。

グランドピアノとは、学校の音楽室やコンサート会場などにある3本足の大きなピアノのことです。
ピアノ教室の中には、グランドピアノではなく電子ピアノやアップライトピアノでレッスンを行なっている教室もあります。

「ピアノはどれも同じでしょ」と思われるかもしれません。
しかしグランドピアノは、鍵盤の戻り方や響く音色など、さまざまな観点においてほか2つのピアノよりも優れています。

表現の幅を広く持ち、伸び伸びとピアノを弾くことを目指す方は、ぜひグランドピアノでレッスンを受けることをおすすめします。

 

ポイント5:料金体系をしっかりと確認する

続いてのポイントは、「料金体系をしっかりと確認する」です。

ピアノ教室に入会する前には、必ずその教室の料金体系を確認しましょう。

習い事で発生する料金といえば月謝ですが、月謝以外のお金が発生する教室も少なくありません。
入会金、教室内の冷暖房や照明の電気代、コンクールへの参加費など、さまざまな出費が発生します。

入会したあとに思わぬ出費を受けてショックを受けないよう、ホームページなどを通してしっかりと料金面を確認しておく必要があります。

 

ポイント6:振替システム・キャンセルの対応について確認する

続いてのポイントは、「振替システム・キャンセルの対応について確認する」です。

忙しいサラリーマンや主婦の方にとって、急な予定の変更はつきものです。
「この時間にレッスンを入れていたけど、急遽行けなくなってしまった」というシーンに遭遇することもあるでしょう。

こうした予定変更があった際、振替のシステムがあれば、お金を無駄にせずに後日レッスンを受けることができます。

振替システムのほかにも、キャンセルはいつまで可能なのか、キャンセルにお金はかかるのかなど、休みをもらう際のシステムについても把握しておくことをおすすめします。

 

大人の初心者さんでもピアノ教室は通える!

この記事では、大人の初心者さんがピアノ教室に通う際知っておきたいポイントなどについて解説しました。

ピアノ教室は子どもが通うものというイメージがある方もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
現代では、大人の初心者さんを歓迎しているピアノ教室もたくさん存在します。

ピアノに興味を持たれた方は、今回の記事を参考にしながら、ぜひ自分に合ったピアノ教室を探してみてくださいね。